走行中に、右前方から「チリチリ」というか「ビリビリ」というかそんな音がしていてとても気になっておりました。
思い当たるフシはありすぎで(笑)、内装もルーフトリムも果てはインパネまで全下ろししたことがあるのでどこから音が出ても不思議ではありません。
しかし、そんなことがないように、バラした箇所の組み立て時には細心の注意をはらって接触部の制振処置を行ったつもり。樹脂と樹脂の接触部、金属と配線のクランプ部、配線の保護チューブ同士の接触部にまで布テープが巻かれたりはさんであったり、自分なりにベストと思える配慮で作業してあります。これでもまだ異音が出ているということがショックで、自分を否定されたような気分になって少々凹んでました(←大げさ)。
音はフロントガラス右下~Aピラー下部あたり(写真○部)から聞こえるように感じるのですが、いくらインパネを叩いてもAピラーを叩いてもそれらしいビレ音はしません。不思議だなぁと思いながら悩むこと2ヶ月。時間もないためしばらく放置していましたが、こんな再現性の高い音を片付けられないようでは情けないと思い、冷静に見直してみることに。
一つ思ったのが、音源はインパネにはないのではということ。インパネ周辺は何度も調べ直して、原因になりそうな部位は全て処置したということもありましたし、音の方向と起振部位は全く別かもしれないという可能性もあると考えたからです。
ということで、再現しているときにいろんなところを変化させて音が消えるか試してみました。
<その結果>
・右腕ひじでドア内張りを外方向へ強く押すと音が止まる。離すとまた音が再現する。
・窓を少しあけると音が出なくなる。閉めるとまた音が再現する。
・運転席の窓ガラスを外側へ押すと音が止まる、離すとまた音が再現する。
・車両を停止している状態で運転席から外側へ向かって窓ガラスを叩くと音が再現する。
・ドアオープナーレバーを引いて上下に動かすと似たような音が再現する。
...なんと、これを見る限り起振源は運転席ドアのどこかにあるような気がします。
犯人探しの手がかりは以下になります。
・ガタのある部分
・そのガタの量が、窓ガラス全閉時と少しあけたときで変化する部位
・そのガタの量が、ドア内張りを外へ押した時に変化する部位
・音質から推定すると、打撃している質量はそんなに大きくない(小さい樹脂部品が接触しているイメージ)
内張りをはずして内部構造を見たのですが犯人候補はこれだけあります。
(1)ドア内張り固定クリップと内張りのガタ
(2)ドアオープナーワイヤとドアパネルの接触
(3)ドアオープナーワイヤ外索と内索のガタ
←ケーブル(黒い部分が外索、右端に見えているのが内索)
(4)ドアオープナーハンドル取り付け部とドア内張りのこすれ
(5)内張り固定ボルトを受ける樹脂ナットとドアパネルのガタ
どれも実際に手で叩いてみると問題の異音にとても近い。
う~むどれも怪しい。
主犯格をつきとめたいところですが、もしかして全員が犯人かもしれず(汗)
こんなときは根絶やし作戦。全部に手を入れます。
(1)はクリップを一度内張りから外し、布テープをはさんで再度組み付け
(2)はワイヤ外側を布テープでガード
(3)はワイヤ内部にグリスを圧入し、ワイヤをわずかにS字に曲げて配索(内索を外索に常に押し当てて制振する)
(4)取り付け部を一度外し、布テープをはさんで再度組み付け
(5)樹脂ナットを一度ドアパネルから外し、布テープをはさんで再度組み付け
←こんな感じで布テープをはさんで組み付ける
はっきり言って気力と根性の世界です。
一つでも手を抜いてしまい、そこが犯人だったら努力は全く無駄になります。
ばらしたついでなので内張り内側には吸音材をとりつけ。
車室内への騒音透過低減と、内張り全体の振動レベルを下げて異音の起振力低下の両方を狙います。
さて、効果のほどは。。。
おー!!
音しなくなってる(^-^)!
これでしばらく様子見てみることにします。
それにしてもドアの中の接触振動が原因でフロントガラスから音が聞こえるんですから不思議ですね。
※ちなみに何度も出てくる「布テープ」とは、電気配線用のドイツ製布テープで「TESAテープ」というヤツです。
本来の使い方とは違うのですが、当たりやこすれによる異音を直したいときに非常に便利。
手放せません(笑)
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